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フィリピン人介護職について

2019年4月1日から「特定技能1号介護職」として就労資格が創設されました。仕組みの比較表が厚生労働省資料がありますので詳細はこちらをご参照ください。

フィリピン人介護職

従来の外国人看護職は、

1. EPA(経済連携協定)
2. 在留資格専門職「介護」
3.「技能実習生」

と、受け入れの仕組みがありましたが、充分機能しているとは言えませんでした。制度が複雑、外国人のためになっていない、費用がかかるなどの問題があったようです。

このような状況を改善するために「特定技能介護」の制度ができました。残念ながらコロナパンデミックの影響もあり、2021年現在ベトナム以外ではあまり進展がありません。ただ、送出し本国での試験は2020年から継続して行われております。ちなみに2020年12月9日の厚生労働省実績レポートでは、フィリピンは「介護技能合格81.4%」「日本語評価試験75.0%」の合格率です。

合格者の多くは技能実習生経験者であり、就労中に日本語を習得、帰国後も日本語習得に磨きをかけ、介護技能と日本語の試験に合格しています。言わば介護施設への内定予備軍ですね。

外国人介護職としてのキャリアパスは別表の様に4コースありますが、フィリピン人にとってEPAは別格ですし、介護専門職としてのスタートは日本語の壁が非常に高いです。日本人でも看護、介護の専門用語は難解でです。ですから、技能実習生経験を経て特定技能へ移行が一番現実的な道かと思います。

さらに経験を積み上げて介護福祉士として国家資格に挑戦の道があります。また、留学生として入国し、介護施設や病院でOJTで実務と日本語を習得してから受験、と言う道もあります。後述するフィリピンで看護の学位を得た卒業生は卒業後に日本に留学して国家資格を目指します。

これからも機会を見つけてフィリピンを視察したり業界の方々とお話を聞き、状況をお伝えしてまいります。
1年後、2年後を見据えてのご相談もお受けします。
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介護職:フィリピンとアジア諸国との違い

この介護のページを作成したのは2016年10月25日 外国人人材の介護職への拡大させる法案が国会を通ったということがきっかけです。(詳細ページ参照

2015年来、介護業界の方からフィリピン人介護職についてお問い合わせをいただいておりました。

フィリピン人介護職

日本の介護現場は慢性的な不足です。そのような中、永住権を持ったフィリピンの女性が介護助手として活躍していると聞きました。フィリピン人特有の明るい性格とホスピタリティで高い評価を得ているのですね。でも全体の需要には足りません。外国人への要求が高まっていた時でした。

2020年からはベトナムからの介護職実習生が来日するようになりました。ベトナムの介護士も真面目で親切と評判です。その他アジア諸国からの就労希望が多いと聞きます。キャリアを重ねて行ってほしいと思っています。

ただ、「介護はフィリピン人が最適」というのは多くのお問い合わせ企業様の本音ですし、当社も同様に思いますが、入国手続きのフィリピン側制度に合わせるのが至難の業でして、他国との大きな違いです。当社は専門職の方々の在留資格などで両国政府手続きで経験がございます。貴社の実情に合わせたご支援をいたしますので、まずはお気軽にご連絡ください。
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当ウエブサイトのPOLO特定技能でも明しておりますので、フィリピン手続きの基本的な内容がご参考になると思います。

最後にひとつお願いです。誤解してはならないのは、外国人は低賃金労働者ではないということ。日本人と同じ法律が適用されます。技能実習生や特定技能職も同じです。どうぞご理解をよろしくお願いいたします。


フィリピン視察報告:2017年2月6日

1月の末から2月のはじめにかけてフィリピンに行ってきました。第一の目的は介護人材の日本への召還の可能性を調べることです。昨年の国会で承認されてはいますが、詳細はフィリピン政府との確認事項もあり、実際の施行はまだ先になりそうだからです。その間に、実際に介護、看護の学習をどのように進めているのかをマニラ市内の私立学校法人を見学して先生方や学生の様子を聞いてきました。

まず大学のアドミニストレーションオフィスでご挨拶。シマシマの紳士が案内役の加藤さんです。現地歴30年余。現地の発展に大いに貢献している方で、学校の誰もがカトーさん、カトーさん、と満面の笑みで迎えます。


何やら実験をしている授業にも潜入。先生も学生も大変協力的で和気あいあいの写真ができました。フィリピンでは肖像権が日本ほどうるさくないので、みなさん写真撮影は気にしません。こちらも日本からということで歓迎を受けました。
この大学は歴史も古く建物網古く、現在増築改築中です。一部迷路のような所もありましたが、学生、先生、事務の方、警備の方、皆さん活気があります。


もう一校、同様の学部を視察。スペイン建築の中庭パティオに緑の風が抜けます。


キャンパスでのびのびと学習に励む姿が印象的でした。看護学部棟を増築中です。


【視察後の感想】

学生さんや教授の方々の日本での就労希望の熱意を感じてきました。フィリピンの方は明るくて親日で、介護には最適です!けれども2017年時点では、留学生や実習生しか該当できず、学生の経済的負担を考えると希望を叶えさせてあげることはできませんでした。5年後を見据えて行きたいと切に思いました。

フィリピン人は医療、介護でも世界中に出て活躍しています。就労だけでなく大学や研究機関で働いたり、教えたり、英語の強みを生かしています。日本で働く事になると日本語の壁が立ちはだかります。過去の看護師資格取得での日本政府の失敗を介護士でどう挽回できるのか、見えない所ばかりです。たとえ取得しても継続就労となるとさらに難しくなります。専門職としてしっかりと生活できて、望むなら永住も。帰国して介護事業幹部として活躍できるような道もあります。10年先を見据えてサポートする体制を考えていきたいと思います。

フィリピンと介護の関係

さかのぼって、2006年に看護師がインドネシアやフィリピンから来る、という新聞報道がありました。国と国との取り決めによる病院で就労後、難しい国家試験に振り回されて、結果的に失敗に終わりました。この制度は現在も介護福祉士に一部してするようですが、教育費、滞在費、実習費など相当額の経費がかかり介護業界では賄えないそうです。ならば今度は技能実習生の職種に介護職を加えよう、といった流れができたと聞いております。

さらにさかのぼると、日本政府は1960年頃からエンターテイナーとして興行ビザを発行してきました。当時フィリピン人の歌手が日本の芸能界で活躍していたと、私自身も記憶があります。ところがいつの頃からか、フィリピンパブでホステスとして働く若い女性が増え(エンターネイナーには変わりはありませんが)、ご存知のように問題も増大してしまいました。現在トラブルを避けるためにも興行目的のビザ取得には大変厳しい条件を課しています。

このように様々な状況を得て、2020年から「特定技能」として労働者受け入れ制度が正式に発足したわけです。

フィリピン人の人材紹介と聞くと、フィリピンパブを思い起こす方もいらっしゃるのも多いですが、弊社の取り組みとは違いますのでご了承ください。

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